2025/06/13
「最近、喉に何か詰まっているような感じが続いている…」
「つばを飲み込むたびに違和感があって、不安になる…」
そんな症状に心当たりはありませんか?
実はこのような“喉の詰まり感”は、特に病気とは関係なく、誰でも一度は経験することがあるごく一般的な症状です。しかし、長く続くと「もしかして病気?」「何か重大なことでは…」と不安になってしまう方も多いはず。「喉に何かが引っかかっているような気がして気になる」「食事は普通にできるけど、ずっと違和感がある」といったお悩みで来院される方がたくさんいらっしゃいます。
喉の違和感には、さまざまな原因があります。風邪の後に一時的に残ることもあれば、ストレスや胃の不調が関係しているケースもあります。
大切なのは、「よくある症状」として放っておくのではなく、必要に応じて適切に原因を探ること。このあと詳しくご紹介する「原因」や「受診の目安」を知っておくことで、少しでも不安を和らげることができます。
まずはご自身の症状が、どんな原因と関係しているのかを一緒に見ていきましょう。
喉に詰まった感じがする原因とは?考えられる5つの可能性

喉に何かが詰まっているような感覚があると、「何か重大な病気では…」と不安になりますよね。でもご安心ください。このような違和感は、必ずしも深刻な病気というわけではありません。実際には、いくつかの身近な原因が関係していることが多く、早めに対処することで改善が期待できます。
ここでは、よくある原因を5つに分けてご紹介します。
逆流性食道炎(咽喉頭逆流症)
胃酸が喉の方まで逆流してしまい、粘膜が炎症を起こすことで違和感が生じる状態です。「胸やけ」「酸っぱいものが込み上げてくる」といった症状を伴うこともあります。特に空腹時や寝る前に症状が強く出る方は、このタイプかもしれません。
ストレスや心因的な要因(咽喉頭異常感症)
検査をしても異常がないのに、喉に違和感がある場合は「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」と呼ばれることがあります。ストレスや緊張、不安などが引き金になって、自律神経のバランスが崩れているケースです。「ヒステリー球」と呼ばれることもあり、心と体がつながっていることを感じさせる症状です。
アレルギーや後鼻漏(こうびろう)
花粉症やアレルギー性鼻炎のある方は、鼻水が喉にまわってしまい、喉の奥にねばつくような感覚を覚えることがあります。これを「後鼻漏」といい、鼻づまりや咳、痰がからむような症状と一緒に現れることが多いです。
炎症や風邪の後遺症
風邪やのど風邪のあとに、炎症が喉の奥に残ると、何もないのに“詰まった感じ”が続くことがあります。これは粘膜が回復する途中で起きる一時的な現象で、数日〜1週間ほどで自然に落ち着くケースが多いです。
その他の病気(甲状腺・ポリープ・貧血など)
まれに、喉の違和感の背景に「甲状腺の腫れ」や「声帯ポリープ」「鉄欠乏性貧血」などが隠れていることもあります。のどの外側にしこりがある、声がかすれる、疲れやすいといった症状がある方は、一度医師の診察を受けておくと安心です。気になる症状が当てはまった方は、無理に自己判断せず、体からのサインとして早めにチェックしておくことが大切です。次は、「放置してよい症状」と「すぐに受診したほうがよい症状」の見分け方についてご紹介します。
病気のサインかも?放置してはいけない症状の見分け方
喉に違和感があっても、「そのうち治るかな…」「疲れてるだけかも」と、つい後回しにしてしまいがちですよね。しかし、なかには早めに医療機関での診察が必要なケースもあります。
ここでは、「これは一度病院で診てもらったほうがいい」という症状の特徴を、わかりやすくご紹介します。
症状が2週間以上続いている
風邪や軽い炎症の場合、多くは1週間以内に自然と改善していきます。それでも喉の詰まり感が2週間以上続いているようであれば、何らかの慢性的な原因が潜んでいる可能性があります。
飲み込みにくさや痛みを伴う
食事中や水を飲むときに「飲み込みづらい」「喉がしみるように痛い」などの症状がある場合は、喉や食道に炎症や腫れがある可能性があります。特に高齢の方や喫煙歴のある方は、早めの受診をおすすめします。
声のかすれ・息苦しさがある
喉の違和感に加えて声がかすれてきたり、呼吸がしづらいと感じるときは、声帯や気道の異常が疑われます。声を使う仕事をしている方などは、できるだけ早く専門医に相談しましょう。
体重減少や倦怠感などの全身症状がある
喉の違和感以外に「最近体重が減ってきた」「全身がだるい」といった症状がある場合、体全体の病気が関係していることも。甲状腺の異常や貧血、まれに腫瘍が原因となるケースもあるため、慎重な判断が必要です。
心配な気持ちがずっと消えない
「病気かどうかはわからないけれど、とにかく不安」「毎日そのことばかり考えてしまう」そんなときこそ、医師に相談するタイミングです。原因がはっきりすれば、それだけで気持ちが楽になることもあります。喉の違和感は、目に見えないだけに不安を感じやすい症状です。もし思い当たる項目がある方は、無理せず一度医療機関での診察を受けてみてくださいね。
何科を受診すればいい?内科・耳鼻科・消化器内科の選び方

喉の詰まった感じが続いて、「病院に行こうかな」と思ったとき、「内科?耳鼻科?それとも消化器内科?」と迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。喉の違和感は、さまざまな原因が関係している可能性があるため、症状に合わせて受診する科を選ぶのが大切です。
ここでは、代表的なケースごとに、どの診療科を受ければよいかをわかりやすく整理しました。
まずは「内科」でOKなケースが多い
「何が原因かわからないけれど、とにかく喉の詰まり感が気になる」という場合は、まず内科での診察をおすすめします。体全体の不調(ストレス、胃の不調、甲状腺の異常など)とのつながりも見ながら、必要に応じて他科への紹介も受けられます。
鼻水・痰・咳があるなら「耳鼻科」
喉の違和感に加えて、鼻づまり・痰・咳などの症状がある場合は、耳や鼻、喉の専門である耳鼻咽喉科が適しています。アレルギーや風邪の後遺症、ポリープの有無などをしっかりと診てもらえます。
胸やけ・胃の不快感があるなら「消化器内科」
喉の詰まり感と一緒に、胸やけ・胃もたれ・酸っぱいものが上がってくるといった症状があるなら、逆流性食道炎の可能性が考えられます。その場合は、内視鏡検査などができる消化器内科の受診が安心です。
症状が複数にわたる場合も、まずは相談を
「どれに当てはまるのかよくわからない…」という場合は、無理に自己判断せず、まず内科でご相談ください。当院でも、初診時にお話を丁寧にうかがったうえで、必要に応じて耳鼻科的な検査や消化器の評価を行うことが可能です。
「忙しくてなかなか病院に行けない…」「どこに行けばいいかわからなくて不安」そんな方こそ、まずは一歩踏み出してみてくださいね。
当院でできる検査と治療|初診の流れとWeb予約のご案内

「喉の違和感が続いていて不安だけど、病院に行くべきか悩んでいる」「何をされるのか分からないから、ちょっと行きづらい…」
そんな方のために、当院で行っている検査や治療の内容、初診の流れをわかりやすくご案内します。どんな症状でも、まずはお気軽にご相談ください。
問診と視診:お話を丁寧にうかがいます
初診時には、まず現在の症状について詳しくお話をうかがいます。「いつから違和感があるのか」「どんなときに強く感じるか」「他に気になる症状があるか」などをもとに、必要な検査を判断していきます。
必要に応じた検査をその場で実施
症状によって、以下のような検査を行うことがあります。
- 喉や鼻の視診・触診
- 内視鏡検査(鼻または口から)
- 血液検査(炎症や貧血、甲状腺の状態を確認)
- 胃カメラ(逆流性食道炎が疑われる場合)
検査内容はご本人の同意をいただいたうえで進めますので、わからないことは何でもおたずねください。
診断と治療方針のご説明
検査結果をふまえて、考えられる原因や今後の治療について丁寧にご説明します。薬による治療、生活習慣の見直し、必要であれば他科への紹介も含め、納得いただける対応を心がけています。
当院のWeb予約なら24時間受付OK
お忙しい方でも通院しやすいよう、当院ではWeb予約システムを導入しています。スマートフォンやパソコンから24時間いつでもご予約可能です。
こんな方にこそご相談ください
- 喉の詰まり感が2週間以上続いている
- 声がかすれる、飲み込みにくいなどの症状がある
- 忙しくて病院に行くタイミングがつかめない
- どこを受診すべきか迷っている
あなたの「ちょっと気になる」を、私たちが一緒に解決します。お気軽にWeb予約をご利用ください。