2025/12/11
吹田市 江坂にある【いしかわクリニック】です。
夜中に胸焼けで目が覚めることは、多くの人が経験する悩みです。
これは胃酸が食道に逆流することで起こります。特に、逆流性食道炎が関係していることが多いですが、生活習慣や食事の影響も大きいです。
今回は、夜間に胸焼けが起こる理由とその予防法や、症状が続いた場合の受診の目安、当院での検査・治療方法についてもご紹介します。
睡眠中の胃酸逆流が引き起こす胸焼け

睡眠中に胃酸が逆流すると、胸焼けや喉の違和感を引き起こすことがあります。
ここでは、睡眠中に胃酸が逆流する仕組みと、その原因について詳しく解説します。
睡眠中の胃酸逆流とは?
睡眠中の胃酸逆流とは、胃の中にある酸性の液体が食道に戻る現象です。
通常、胃酸は食べ物を消化するために分泌されますが、逆流性食道炎がある場合、食道下部の筋肉がうまく閉じず、胃酸が食道に逆流してしまいます。
寝ている間は、特に食道が酸にさらされやすくなり、胸焼けや喉の違和感が生じます。
夜間に胸焼けが起こりやすい理由
夜間、寝ているときに胸焼けが起こりやすいのは、体の姿勢が関係しています。
特に横になると、胃酸が食道に逆流しやすくなります。また、寝ている間は唾液の分泌量が減るため、胃酸を中和する力が弱くなり、症状が強くなることがあります。
さらに、食事後すぐに寝ることや、脂っこい食べ物を食べることも胃酸が逆流しやすくなる原因となります。
逆流性食道炎とは?
逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流して食道を傷つける病気です。
ここでは、逆流性食道炎の症状、体への影響、主な原因について詳しく解説します。
逆流性食道炎の基本的な症状
逆流性食道炎の主な症状には、胸焼けや酸っぱい液体が口に上がってくる感じ、喉の痛みや違和感があります。
これらの症状は、特に食後に強くなり、横になることで胃酸が逆流しやすくなります。そのため、夜中に胸焼けで目が覚めることがあります。
また、症状が長期間続くと、咳や喘鳴(ゼーゼーする音)、喉の不快感を覚えることもあります。
逆流性食道炎が引き起こす体への影響
逆流性食道炎を放置すると、食道の粘膜が傷つき、炎症が進行することがあります。
さらに、食道に潰瘍や狭窄(せまくなること)ができることもあり、最悪の場合、食道癌のリスクが高くなることもあります。
胃酸が逆流し続けると、食道の健康に長期的な影響を与えるため、早期に対処することが大切です。
逆流性食道炎を引き起こす主な原因
逆流性食道炎の主な原因には、食道下部の筋肉が弱くなることや、腹圧が高くなることが挙げられます。
これには、肥満、過度な食事、アルコールやタバコの摂取、遺伝的要因が関与していることが多いです。
また、加齢や妊娠も原因となることがあります。食事内容や生活習慣の改善で予防できる場合もあるので、早めの対策が重要です。
今すぐできる胸焼けの予防法とは?

胸焼けを予防するためには、日々の生活習慣や食事に少しの工夫を加えることが大切です。
簡単に取り入れられる予防法を実践することで、胸焼けを軽減し、快適に過ごすことができます。
ここでは、今すぐ実践できる胸焼けの予防法を紹介します。
睡眠中の姿勢を見直す
睡眠中の姿勢が胸焼けの予防に大きな影響を与えます。
寝ているときに横になると、胃酸が食道に逆流しやすくなります。
これを防ぐためには、枕を高めにして寝ることが効果的です。
また、左側を向いて寝ることで、胃酸が逆流しにくくなり、胸焼けを防ぐことができます。
食事のタイミングと内容の改善
食事のタイミングや内容を見直すことで、胸焼けを予防できます。
寝る直前の食事は胃酸が逆流しやすいため、寝る2〜3時間前には食事を終わらせるようにしましょう。
また、脂っこい食べ物や辛い食べ物、カフェインを含む飲み物は胃酸の分泌を促すため、控えることが予防につながります。
軽めの食事を心がけ、規則正しい食生活を維持することが大切です。
当院の逆流性食道炎の検査と治療法
逆流性食道炎の診断と治療には、さまざまな方法があります。
当院では、患者さまの状態に応じて、最適な検査と治療法をご提案しています。
ここでは、当院で行っている逆流性食道炎の検査方法と治療法についてご紹介します。
胃カメラ検査
胃カメラ(内視鏡検査)は、逆流性食道炎の診断に最もよく使われる方法です。
この検査では、細い管にカメラを取り付けて食道の状態を直接確認します。
炎症や潰瘍、食道の損傷をチェックします。胃カメラ検査により、逆流性食道炎の程度を把握し、今後の治療計画を立てていきます。
薬物療法
逆流性食道炎の治療には、胃酸の分泌を抑える薬が使用されます。
薬を使って胃酸の逆流を抑えることで、食道の炎症を和らげ、症状の改善が期待できます。
また、薬物療法は、生活習慣の改善と合わせて行うことが効果的です。
当院では、患者さまの症状に最適な薬を処方し、効果的な治療を進めています。
生活習慣の見直し
薬物療法と合わせて、生活習慣の見直しも重要です。
食べ過ぎを避け、食事の時間を守ること、脂っこい食べ物や刺激物を控えることが大切です。
また、食後すぐに横にならないようにし、寝るときは枕を高くして寝るといった工夫も効果的です。
さらに、定期的な運動や体重管理を取り入れることで、逆流性食道炎の予防と改善をサポートできます。
ご自身の生活スタイルに合わせて、無理なくできる改善策を一緒に考えていきましょう。
症状が続く場合の受診の目安とは?

胸焼けや胃酸逆流の症状が数日間続く場合や、改善しない場合は、受診を検討する必要があります。
特に、自己対処を試みても症状が改善しない場合や、他の異常を感じる場合は、早めに医師に相談しましょう。
ここでは、症状が続く場合に受診を考えるべきタイミングをご紹介します。
胸焼けが数日間続く場合
胸焼けが数日以上続く場合、逆流性食道炎の可能性があります。
このような症状が続くと、食道が傷つくことがあるため、医師の診断を受けることが大切です。
市販薬を使用しても症状が改善しない場合は、内視鏡検査などを受け、状態を正確に把握することをおすすめします。
喉の違和感や咳が続く場合
胸焼けとともに喉の違和感や咳が続く場合、胃酸が食道だけでなく、喉にも影響を与えている可能性があります。
胃酸逆流が喉に上がることで、声がかすれたり、咳が続いたりすることがあります。
このような症状が続く場合は、受診を考えたほうが良いです。
食事がしづらくなった場合
食事を飲み込みづらくなったり、喉に食べ物が引っかかる感じがする場合、食道の狭窄(せまくなっていること)や他の問題が発生している可能性があります。
このような症状が現れた場合は、早急に受診し、適切な治療を受けることが必要です。
過去に逆流性食道炎と診断されたことがある場合
過去に逆流性食道炎と診断されたことがある場合、再発や症状の悪化があるかもしれません。
症状が改善しない場合や、再度胸焼けが強くなった場合は、再診を受けることをおすすめします。
吹田市で夜中の胸焼けにお困りの方は「いしかわクリニック」へ
夜中に胸焼けで目が覚めることは、逆流性食道炎などの胃酸逆流による症状が原因のことが多いです。
このような症状が続くと、生活の質にも影響を及ぼします。当院では、胸焼けや逆流性食道炎に関する専門的な診断と治療を行っています。
もし、夜間に胸焼けが頻繁に起きている場合や、市販薬で改善しない場合は、ぜひ当院にご相談ください。